今日は、劇団Nadianne(ナディアン)のHPにて配信中のボイスドラマに出演していた西崎静子さん出演の舞台を観に行きました。
場所は、地元岡山。劇場は、西日本最大のイオンモール岡山内にあるおかやま未来ホール。
同じフロアには、テレビ局や映画館も入っています。
今回の演目は、劇団☆新感線の大ヒット作で有名な『髑髏城の七人』
ちょうど3月にWOWOWで1997年上演版(古田新太主演)、2004年上演の“アカドクロ”(古田新太主演)
“アオドクロ”(市川染五郎主演)、2011年上演の“ワカドクロ”(小栗旬主演)の計4作品を一挙放送され、録画していました。
そして、観劇の前日は…
お昼休憩に日本劇作家協会の会報『ト書き』を読みました。20代の頃、お世話になった渡辺えりさんが新会長に。巻頭では、劇団☆新感線の主宰・いのうえひでのりさんとえりさんの対談。ちょうど明日、観劇予定の『髑髏城の七人』の話題から劇団の歴史や今後について。じっくりと読みました。 pic.twitter.com/9QhjGeiEfx
— 景山伸子@鬼神綾話サポーター (@nobukokageyama) 2018年6月1日
ということで、なんだかタイムリーな演目。
さて、今回のお芝居、チラシがかっこいいんです!!
こちらがチラシの表面。
そして、こちらが裏面。
チラシのコピーがフォントの大きさと相まって、観客の期待を煽る煽る…!!
でも、それもそのはず。
私が岡山で演劇を観始めた17年前頃から既に活動されていた岡山県内の劇団の主宰、看板俳優さんたちがズラリと名を揃え、
主演は、岡山大学演劇部出身、現在は東京で「劇団 La Sortie」を主宰する出口雅敏さん。
共演には、2012年に『演劇 on 演劇』戯曲コンクールでグランプリを受賞し、現在は東京で「劇団おぼんろ」を主宰する末原拓馬さん。
更に岡山にゆかりのあるタレントさん、アナウンサーさん、芸能事務所の方々などが出演。
このダイナミックな演目を、このメンバーで上演するとどんな科学反応が起きるのかと心躍りました。
内容は知ってはいましたが、演じ手が変われば、舞台の空気も代わり、演出で岡山ならではのネタを入れるのも岡山出身としては嬉しく、
出演者やスタッフの方々の遊び心と情熱を感じる約3時間でした。
主演の出口雅敏さんの演技は、初めて観ました。
#髑髏城の七人風 にて、男も女も惚れる捨之介を溢れる情熱と魅力で熱演した主演・出口雅敏さん(劇団 La Sortie主宰)と。 700人規模の劇場に負けない役者としての引力、素晴らしかったです!地元は大阪、岡山大学出身、劇団は東京とのこと。岡山出身、奈良在住、劇団は東京の身として少し親近感でした pic.twitter.com/8wg7jhOAby
— 景山伸子@鬼神綾話サポーター (@nobukokageyama) 2018年6月2日
この規模の劇場だと、奥行きも高さもかなりあるため、
芝居に耳が慣れるまでは、多くの台詞が劇場に吸い込まれて、少し聴き取り辛い部分がありました。
しかし、出口さんは、最初からすっと言葉が後ろの席の私までも届き、さすがでした。
もちろん役柄自体もきっと俳優さんなら多くの方が演じたいであろう魅力溢れる役柄ですが、
出口さん自身の内面の魅力が重なり、また新たな捨之介像を見せてもらった気がします。
#髑髏城の七人風 にて、その美しい佇まいと憂いのある声色で、後ろの席からでも、すぐにその人だとわかった末原拓馬さん(劇団おぼんろ主宰)月夜を背に、笛を奏でる蘭兵衞の心の動きが興味深かったです。地元岡山でこれだけのお芝居を魅せてもらい、ありがとうございます。劇団公演もぜひ観たいです pic.twitter.com/KxQ2NrjxuA
— 景山伸子@鬼神綾話サポーター (@nobukokageyama) 2018年6月2日
また東京から参加されていた劇団おぼんろの末原拓馬さんの存在感も素晴らしかったです。
私が舞台を一度辞めてから7年経ち、昨年再スタートする際に最初に動画配信アプリで新たに観た劇団がおぼんろの作品でした。
岡山にご縁があるとは知らなかったので、今回こうして岡山の地で末原さんの演技を観ることができて嬉しかったです。
出口さん、末原さんの劇団の公演もぜひ生で観てみたいなと思いました。
その他、岡山の劇団や関係者の方々も大活躍でした。
まずは、もちろんこの方!
地元岡山、おかやま未来ホールにて『 #髑髏城の七人風 』を観劇。チラシの”岡山の演劇界に今、革命が起きる”の文字通り、新しい風を感じる舞台で、心から拍手を送りました。奈良から行って良かった!!
写真は、遊女、髑髏党鉄騎隊などを演じた西崎静子さん、そして岡山の友人と。#岡山ドクロ pic.twitter.com/k8TydyRVH9
— 景山伸子@鬼神綾話サポーター (@nobukokageyama) 2018年6月2日
静子さんとは、実は中学時代からの長いお付き合いなのです。
静子さんは、背景で動く役柄のときも、いつも細かく役作りされているんですよね。
そして、もう一人の知人、小橋ミミさん。
#髑髏城の七人風 にて服部半蔵役の小橋ミミさん(SOFT GEAR所属)と。17年前、岡山舞台芸術ゼミナール俳優コースで劇団MONO水沼健さんの演技指導のもと、ご一緒した小橋さん。岡山の演劇の第一線で長年活躍されている安定感ある演技でした。小橋さん、また飲みましょう! #岡山ドクロ pic.twitter.com/g7c6eRG4gt
— 景山伸子@鬼神綾話サポーター (@nobukokageyama) 2018年6月2日
他には、劇的集団 転機与砲の劇団長・有賀とういちろうさんの最後列まで巻き込むエネルギー溢れる演技にお腹を抱えて笑いました。
ある意味、観客が1番一体感を得た瞬間だった気もして、
それが岡山の演劇を牽引されるおひとりであることが岡山出身で演劇に携わるひとりとして嬉しく、
盛り上がりに心の中でガッツポーズをしたくなりました。
沙霧を演じた同じく劇的集団 転機与砲の東雲嶺香さんは、劇団初期の頃の数作を観たときから、
声がいい女優さんだと記憶に残っていましたが、キャリアを積まれた今の演技を観て、改めてそう感じました。
この役もまた、演劇をしている女優さんは、多くの方が憧れるであろう魅力的な人物ですね。
また違った意味でも女優たちが一度演じてみたいと思わせる気がする極楽太夫演じる八木景子さんは、今回のイベント企画者。
ご自身が一年前に劇団☆新感線の『髑髏城の七人-風-』を東京で観劇し、その感動を岡山でも形にしたいと劇団の垣根を越え、
これだけの大きな舞台を上演されたほとばしる情熱をひしひしと感じました。
今日、劇場にいらしていた中には、初めて演劇を観る方々もたくさんいらっしゃったと思います。
岡山で観る、岡山の人が創る演劇で、これだけのことができるというのを最初に観ると
「演劇も素敵だな」と感じた方も多いのではないかと思いました。
演劇が発展するためには、演者だけでなく、観客を広げることも大切だと感じているので、
八木さん始め、今回の芝居を創られた方々の功績は、大きなもののように感じます。
そして、それは、岡山だけでなく、地方のそれぞれの地で演劇に情熱を注ぐ方々の光にもなると思います。
もちろん演劇の中心地は東京であるけれど、地方でも面白いことをしている。
そんな地方演劇の可能性を感じる舞台でした。
関係者の皆さま、岡山演劇の新たな風立つ素晴らしい舞台をありがとうございました!
殺陣も多く、怪我をしやすい舞台かと思いますので、明日の千秋楽までお身体ご自愛ください。
もし、この記事を読んで興味を持って下さった方がいたら、残る公演は明日6/3(日)11:00、16:00の2回のみ。
当日券がまだあるようなので、4,500円とともにおかやま未来ホールへGO!!
詳細は、こちらの公式HPにて。
公式ツイッターは、こちらです。
景山伸子よりお知らせ
①所属している劇団Nadianne(ナディアン)のボイスドラマが劇団HPで無料配信中です。詳細はこちら
②オフィシャルサポーターを務めている芸術集団れんこんきすたvol.29『鬼神綾話(きしんりょうわ)』の公演が7/11~16日東京であります。公演の詳細はこちら
③noteにて月額制マガジン『言わないけど、思ったこと。』でエッセイや音声コンテンツを販売中。月300円でSNSやブログには書かない内容をお届けしています。詳細はこちら
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